金沢のお正月

日本列島は東と西で生活習慣や食文化が二分され、関ヶ原から東の雑煮は焼いた切り餅の味噌じたて、西は丸餅のすまし汁とに分けられる。 中間の金沢は切り餅のすまし汁が主流、南加賀は丸餅すまし汁の西型、能登は小豆汁や味噌汁もまじる。 金沢独特の正月料理、お菓子、加賀鳶、加賀万歳から子供の遊びまで奥が深い。 若水を汲み福茶をいただくといつた正月の風習は一般に薄れているが、黒豆・昆布巻き・ボウダラ・栗きんとんなど、作り置きした正月料理をお重から取り出して、三ガ日は2食だけという家もある。 年中働く女性をいたわる風習か?。テレビ・ゲーム時代に双六・旗源平なども残る。

 

 

加賀万歳

金沢の町づくしなど身振り手振りもおもしろく演じる、伝統の万歳が愛好者らにより伝承される。

旗源平

子供らが2組に分かれて源氏の白旗と平家の赤旗をサイコロの目により取りあう遊び。

お正月のお菓子

金沢のお正月用のお菓子で欠かせないのが『福梅(ふくんめ)』。紅白の梅の形の練りアンの最中だ。金花糖入りの『福徳(ふっとこ)』、おみくじ入りの『辻占(つじうら)』などもある。