夏の行事

6月

金沢百万石まつり

旧加賀藩・藩祖前田利家公の金沢入府の日(現在の暦で6月14日)を中心に、金沢市をあげてのお祭りイベントが催される。友禅灯篭流しや芸子連中の唄と踊り、兼六園の野点の茶会、薪能、金沢市内大通りを練り歩く大名行列や音楽パレードなどが人気を呼びます。
(百万石まつり実行委員会: 263−1151)

友禅灯篭流し

金沢らしい情緒をただよわせて流れる浅野川。灯篭流しは上流の天神橋から下流の中ノ橋の間でおこなわれる。先祖を供養し、加賀友禅作家や染色業の若手などが美しく描いた色とりどりの灯篭がゆったりと流れ幻想的な雰囲気をかもしだす。

生姜まつり

金沢市森本に近い旧花園村の1300年の古社・波自加弥(はじかみ)神社の奇祭。祭神自体が生姜(古くは山椒)で、日本で唯一、味の食産神。江戸時代盛んだったが明治にすたれた祭りを復活した。生姜・山葵等を神前に供えて参拝後、生姜湯をふるまう。料理や菓子業、医薬関係者らも参拝する。

7月

氷室開き

加賀藩藩政時代には冬の雪を氷室(地下の穴)に貯蔵し、夏(旧暦6月1日)に取り出して藩主から将軍家へ献上した。湯涌温泉では6月30日に氷室の集いを行い観光客などにふるまっている。7月1日にはその氷を石川県知事・金沢市長に届けている。
(湯涌温泉観光協会: 235−1040)

虫送り

昔は、稲の実りが近づく夏を迎えると、夕方、打ち鳴らす太鼓を先頭に、手に手にタイマツを持った行列が農道を練り、虫を追い出した。現在は、松任市横江地区で伝統を継承している。
(松任市商工観光課: 276−1111)

山王悪魔払い

金沢港に近い金沢市大野町の夏祭りで「ヤヒコババ」が登場する。 杖に笠、一本刃の高下駄をはいたのを先頭に、天狗や般若などの面に、太刀・鉞・弓を持った3人が悪魔払いを演じる。黒衣に菅笠姿のおはやしが笛・太鼓・ほら貝をならす。

花火大会

夏には各地で納涼の花火大会が催される。 とりわけ金沢市犀川河畔では、ひと夏2回挙行され、市民らが夜空の大輪に酔う。
(北国新聞社: 263−2111)
(北陸中日新聞社: 261−3111)

8月

金石湊まつり

昔は宮の腰と呼ばれた金沢市金石(かないわ)北前船も寄港する港町として振るわった。ここの夏祭りも主役はヤヒコババと獅子舞だ。藩政時代に金沢の修験山伏が市中をまわって悪魔払いしたのを真似たものとも言われ、異風の男らの舞いや囃子が人気を呼ぶ。

四万六千日の縁日(しまんろくせんにち)

金沢市東山1丁目(旧観音町)の真言宗・医王院の観世音菩薩の縁日。この日に参詣した者には4600日の間参拝したほどの功徳があるという。唐(トウモロコシ)を焼いたのを食べると禍いを逃れるそうで、昔は売店が並んだ。

地蔵盆

地蔵は不幸な死をとげた者の供養に建立されることが多く、やさしい顔で庶民の願いをかなえると信仰されている。地蔵盆には地蔵さんに供え物を上げ、線香や蝋燭を立て、鉦をならして参る。

盆踊り

野々市じょんからまつり

金沢市内は新盆の7月に墓参りや盆踊り、郊外や郡部は旧盆の8月だ。当地には「じょんがら節」という独特の唄と踊りが伝承されている。 とりわけ石川郡野々市町のが有名で、2日続けての踊りに多くの人が出る。 (野々市町役場: 248−2111)