秋の行事

9月

御山まつり

金沢城跡兼六園に続く城東の住宅街、小立野台地金沢大学(医学部・薬学部・工学部)金沢美術工芸大学のある学生街でもある。城の石垣の石を引いた道で石引町の名も残る。その歴史を再現して、地区の祭りの曳山は、でっかい戸室石である。石引通りを大石様のお通りだ。神輿もでる。

千代尼忌

『加賀の千代女』として全国的に知られる江戸時代の俳人・福増屋千代は元禄16年に松任に生れ、51歳のころ尼となり『素園』と号した。 生涯を通じて多くの句を読み、安永4年(1775)の9月8日に他界した。
命日には金沢の念西寺や松任の聖興寺などで法要や句会が催される。
なお松任市民会館全国俳句大会も毎年開かれる。こちらは新暦で10月8日に開催される。
(松任市民会館: 276−5611)

餅つき踊り

小立野の上野八幡神社の秋の祭礼には(毎年とは限らないが)珍しい餅つき踊りが奉納される。勿論収穫の秋に実りの感謝を表すもので、氏子らが踊りながら、かわるがわる餅をつく。(清水・保存会長: 231−3805)

10月

ほうらい祭り

白山山麓の入口・鶴来町金剣宮の秋祭りは、名物の「つくりもん」が登場して人気を呼ぶ。つくりもんは身の丈およそ5メートル、重さ1トンの大人形で、「ヨーホーライ」の掛け声で町を練り歩く。神輿の鈴にあう振るやかなお祭りだ。(石川郡鶴来町・金剣宮: 07619−2−0131)

犀川・犀星まつり

犀川の河川敷で開かれる新しい催し。この川のほとりに生れ育ち、犀川を愛して名前にも頂いた作家詩人・室生犀星をしのぶイベントも折り込み、美しい河原に市民をいざなう。

11月

金沢城フェスティバル

旧金沢城内をキャンパスにしていた金沢大学(教養部等)が郊外に出てから、場内を県民らに開放して公開する催しが始まった。うっそうと草木が茂る本丸跡をはじめ、普段は外側からしか見られない石川門なまこ壁なども、内側の構造がわかり、城跡の散策も楽しい。楽市楽座などのイベントなどもある。(石川県観光総室: 223−9204)

秋祭り

金沢市内各神社の秋の祭礼は9月から10月にかけて次々と催される。春よりも秋の祭りが振るやかで、金沢独特の獅子舞が出て、着飾った女の子の姿もよく目につく。神社の境内に並ぶ店でおもちゃや鯛焼きなどをせがむ子も昔ながらのお祭り風情だ。

報恩講(ほんこさん)

浄土真宗東西両別院で、親鸞聖人の祥月命日の28日まで7日間(オヒッチヤ)ご仏事ともいう報恩講が催され、市内や郡部からも善男善女が集まり、熱心にお参りする。

泉 鏡花文学賞

「鏡花賞」の授賞式には選考委員の作家やゲストらも顔を見せ、講演などもある。5年に1度は鏡花フェスティバルという演劇や映画、音楽、踊りなどの催しも見られます。(金沢市文化振興課: 220−2442)

 

五社巡り

ご利益の多い各社のハシゴ

神明宮 (野町広小路・あぶり餅)
安江鍛冶八幡宮 (此花町・商売繁盛の恵比寿神)
小坂神社 (山の上町・春日神社)
宇多須神社 (東山・毘沙門天)
椿原天満宮(田井天満宮) (天神町・学問の天神さん)

武将を祀る、尾山神社(前田 利家)、尾崎神社(徳川 家康)、豊国神社(豊臣 秀吉)や、金城霊澤となりの金沢神社(高校・大学の受験生に人気の天神様)、石浦神社久保市神社などもいかがでしょうか。

 

金沢の坂

金沢の地形は指3本並べた形に似ているから、いたるところに坂や石段がある。
卯辰山には、帰厚坂子来坂観音坂など数多くの坂道がある。すぐ下を浅野川が流れ、古い家並みや多くの寺院が並び、坂道の散策は楽しい。
一方、犀川河畔から寺町台へも多くの坂道がある。
法島不老坂から長良坂、桜坂、ジグザグの石伐坂はW坂(ダブルざか)、江戸時代に火事で開けた蛤坂と続く。
小立野台は両側に多くの坂をもつ。西側で亀坂(ガメざか)、二十人坂、嫁坂、大乗寺坂、広坂、真弓坂などがあり、東側は紺屋坂、八坂、木曽坂、馬坂、天神坂など風情がある。景色が動く坂のハシゴも乙なものである。